ウィングメーカーの日本語マテリアルのうち、WingMakers Foundation Japan(WMFJ)より無料配信されているPDFファイルを、スマートフォンやタブレットなどからでも読みやすくするため、スタディグループの下記ページへ順次登録中です。
これらのマテリアルでは、2005年頃にオリジナルが配信開始になったものなど、幾分古めのものが含まれます。
2005年から2008年頃にかけては、それ以前のウィングメーカーのコンテンツと異なり、「ハート」に関するマテリアルが複数段階的に継続リリースされてきました。
ウィングメーカーは、現代のマインド優先の生き方ではなく、「ハートの美徳」に根差した生き方を自身の人生の「幹線(トランクライン)」へ置くことを強く推奨しており、その理由と生きる上での指針を説明してくれています。
六つのハートの美徳
人の「ハート」は、マインドに引っ張られた感情表現の場ではなく、美徳のソースであり、創造主、ファーストソースとのゲートウェイでもあります。
人は、この「ハート」と、その美徳の6つの表現の形式である感謝(Appreciation)、同情(Compassion)、寛容(Forgiveness)、謙虚(Humility)、理解(Understanding)、勇気(Valor)を極めることで、ファーストソースと同等のエネルギーを人の身でありながら使用可能となり、人生の一見不幸に見えるものの中に深い調和を、今見ているすべての景色の中に「ユニティ」を重ね取り、揺れ動く惑星全体のエネルギーグリッドへ「ポジティブ」な貢献が可能となります。
このエネルギー、フォースは全ての人に平等/等価に毎瞬毎瞬注ぎ込まれており、ただ、それに気づき活用できるのか、気づかず活用できていないのかの違いがあるのみです。
この仕組みに気づき、活用することで「今この瞬間(ナウネス)」に生きることが可能となり、過去やどこか未来のためではなく、今与えられている「愛 *」のために、人生を毎瞬毎瞬生きることが可能となります。
この術(すべ)は前述のマテリアルで紹介されており、是非みなさんに読んで頂きたいです。
* ここでの「愛」とは、人間的な愛情とは異なり、太陽が地上を含む太陽系全体を照らすように、生命全てに動きを与え光で照らす「全て」とつながったフォースのことを指します。
幹線
六つのハートの美徳の実践を、自分の人生の幹線(トランクライン)に据えることが大事です。
おそらく多くの人々は、自分の人生の幹線に仕事やキャリア、家族、交友関係、経済的豊かさ、健康な身体と精神、自己成長や学び、趣味、ライフスタイルや、社会貢献、使命感などを据えておられると思います。
六つのハートの美徳の実践を、自分の人生の幹線に据える決定をし、継続するならば、私たちの人生に自分が人間として生まれた目的を、磁力のように引き寄せます。
六つのハートの美徳は「ソウル」と同じくらい古いフレームワークであり、スピリチュアルな悟りを追い求め探究するための数多あるフレームワークとは異なり、ただ単純に、ソース(創造主)とつながり、「その状態」を行動や表現の中へ落とし込むサポートを行います。
分離ゲームの終わり
六つのハートの美徳がそれほど大事だったのなら、なぜ私たちの社会的人生という劇場の上で、その説明を公に聞いたことがないのでしょうか?
これにはアトランティス時代まで遡る必要がありますが、アトランティスの全盛期、当時の人々はこうしたハートの力を使い、素晴らしい黄金時代を築いていました。
創造主、源との接続から生まれる万能感や全体感は全ての人々に取って当たり前の感覚であり、孤立や孤独とは無縁で、毎瞬注がれる源からの愛を、全ての人々が受け取り、活用する術を知っていました。
その時の身体も光(愛)に反応するDNAを発達させ、ありとあらゆるハートからの創造的活動を多面的にサポートする機能(世界創造)を持っていました。
現代に見られる離婚や家族が分断される状況みたいなものは、想像することすら困難なものでした。
分離から生じるあらゆるもの – 戦争や内紛、テロ、災害(災害も惑星との不調和、分離から生まれます)、窃盗や殺人や暴行や詐欺などの犯罪行為、環境破壊や資源の乱用、差別と迫害、奴隷化、経済的不平等、文化破壊や表現の抑圧、リテラシーの格差、政府に含まれる欺瞞、行きすぎた個人主義/排他主義など – も、同じように想像どころか、思い浮かぶこともありませんでした。
生来のアトランティス人に取っては、ハートこそが知性の源であり、マインドはその従属物であり、意識のマスター(主)もまたハートのものであったため、「全てとつながる」ハートの機能をフルに活用することで、こうした「分離意識」のようなものは生まれる暇(いとま)さえありませんでした。
しかし、外来種由来の(思想/意識的な)ウィルスにより、アトランティス人はハートから徐々にマインド至上主義へ傾き始め、テクノロジーへ傾倒し、崇拝し、行きすぎた個人主義が跋扈した結果、内部の分裂を引き起こして崩壊し、その霊的なカルマ(流れ)が現代の西暦にも見られるようになりました。
ハートから生きた場合、その弾力性、フロー、全ての生命との接続感、知性によって、感情的に満たされた状態を継続することが可能であり、物事の見方も変化します。
例えばですが、仮にその視点から現代のスマートフォンを見た場合、それがとても「時代遅れ」に見えます。
(スマートフォンは魂のこもっていない、ただの「モノ」であり、生命が宿り毎瞬脈動している大きな宇宙の流れには全く乗っていない固く冷たい単なる物質に見えてしまう。暖かさがなく、テレパシーやシンパシーもない。つまり、全ての生命が持っている「愛」が含まれていないスピードの遅い物質に見えてしまい、それがとても時代遅れに映ってしまう)
アトランティス人のハート
生来のアトランティス人は、こうした一なるハートから生まれた高い霊的能力を持ち、この銀河の希望の種子でした。しかし、今は人間という殻の中に閉じ込められ、思考と言葉によって行動をコントロールされた、ありとあらゆる不調と不協和音をこの惑星と銀河内に響かせる存在になっています。
人間の内側で脈づくハートは、このアトランティス人のハートと同じものであり、ハートから生きる選択と実践を行うことで、この現代に、かつての黄金時代の感覚やフィーリング、そして新しい文化、新しい現実の「見方」をもたらすことができます。
これが、アトランティスの心を持つ全ての人にとって、希求される目的であり、ハートの美徳を通して、今再び、この星に黄金色の未来をもたらす事が可能です。
実際に行うのは”大変”かも知れませんが、それが”大きな変化”へと繋がると信じて。
隠された秘密
もしハートの美徳がいつでも、どこでも、誰でも、しかも無料で利用可能なスキルなのであれば、今の地球上でどうしてその実践者がどこにも見当たらないのでしょうか?
ウィングメーカーマテリアルでは、驚くべき秘密を皆から隠す方法が一つ示されています。
もしあなたが人類の創造者で、ある物事─セルフ(魂)に関するすべての質問に答え、他のすべての真実への探求を時代遅れにさせるものを秘密のままにしておきたいと思った場合、その驚くべき秘密をどこにあなたは隠すでしょうか?あなたが賢明であれば、皆の目の前にそれを置くでしょう。そしてまた、本・講義・精神世界の識者・聖人・預言者・神話・スピリチュアルなテクニック・シャーマン・魔女・古代の文献・教会・シナゴーグ・モスク・アシュラム・ウェブサイト、その他の多くの場所に真実を貪欲に探求させる欲求を、あなたの創造物(人間)の中に備え付けるでしょう。これが皆からすべての物事への答えを隠す方法であり、アヌはまさしくこれをやったのです。
Project Camelot – James Interview : The Sovereign Integral (2008, WMFJ)
その驚くべき秘密(ここではハートの美徳)は、皆の目の前にあります。
呼吸と同じくらい、一人ひとりの側にあり、いつでもどこでも(意図と実践により)利用が可能です。
それと同時に、私たちは社会的教化により、自分について、世界について、常に「外側のもの」を見るように訓練されて来ました。
健康診断の結果表、通知表、学歴、営業成績、貯蓄、所有している車や家や不動産、家柄、容姿、血液型、性格、年齢、性別、職業や年収や肩書、交友関係の人数や種類、配偶者の有無や子どもの有無、体重、体型、専門知識の有無や広さ、趣味、メディア…
ハートの美徳は、日々の生活の座を占めるマインドにとって、呼吸と同じくらい毎瞬忘れ去られており、多くの人々にとって、明示的に活用しずらい状況が生まれています。
スピリチュアル・アクティビズム
ハートの美徳を実践する上で、ざっと、意識するものを列挙してみました。
- ハートを使って創造主(愛、生命、全てであり/全てでないもの)とつながる。
- 日々、ハートを意識し、ハートで無限の愛を感じる。
- 愛を感じるこのハートの眼から、外側の世界、脳が作り出した錯覚の世界を視る。
- 自分を中心としたホログラフィックなハートの美徳のエネルギーフィールドを視覚化する。
- ハートの美徳の63の表現方法を学び、考案し、芸術性を鍛える。
- 自分の感情を表現する時には、まずハートの美徳のインテリジェンス・フィールドを引き寄せてから、それを表現する。
- ハートの美徳は、外側ではなく、まず自分自身に対して適用する。
- 呼吸を通して、起源とつながり、静寂の自己を感じる。
- 1日を通して、ハートの美徳の進捗を振り返る時間を設ける。
ハートの美徳の実践を自分の幹線に置いた場合、何を持って美徳が進んでいるとするのか、ゴールとなるのかを熟考し、日々の行動へフィードバックするのも実践の一つです。
これは、長い戦略ゲーム – 競争相手につながれた、地球を盤上にした100年単位のチェス – をするようなコントロールが要求される類のものではなく、日々、毎瞬を「誠実さと芸術性をもって、六つのハートの美徳を表現すること」が要求されます。
そこには過去の分析や未来への計画/判断はなく、ただ今この瞬間、生命が呼吸し息づく現実の「今(ナウネス)」に集中することです。
脈打つ心臓は、過去でも未来でもなく、今この瞬間にのみ、存在するのですから。
ハートの美徳の意味
ファーストソースは、この人間の次元(HMS*1 内)に姿を現すことができません。
ある意味、全てがファーストソースであるため、この脳の幻想ですらもファーストソースの中にあると言えますが、それでも、ファーストソースがファーストソースである所以、宇宙の第一因子であるその御心と御業を、この次元へ自由に顕現させたり、干渉させることができません。
ファーストソースは「チェス盤」の上で動きを制限されています。なぜなら、人間は監獄の中に封印されており、そこでは看守と看守長がマネー・システムのコントロールを行っていて、彼らの間にパワーが握られ、それが配分されているからです。
Project Camelot – James Interview : The Sovereign Integral (2008, WMFJ)
そしてまた、それは人類の選択、人類のユニークな表現でもあります。
私たちが自由意志の宇宙に住んでいることを忘れないでください。そして、人間の感情システムに関係をもっている量子エネルギーのグリッドは、スピリットの知性によって生成、維持されているわけではなく、デザインすらされていないことを覚えていてください。それらは、まったくもって完全に人類の表現であり、創造なのです。
EventTemples JamesNote – The Compassion Grid
ファーストソースは、自立した主権を持つ我が子を見守る親のように、分離ゲームを日々選択する人類の意思決定を尊重します。
あるいは、人権侵害が行われている他国があるとしても、簡単にその国へ攻め入らないように、他国(地球の地上人類)の主権を尊重し、強引な介入を避け、まずは外交などによるアプローチを模索します。
数多あるアプローチの中に「ウィングメーカー」と呼ばれる1枚の名刺があり、その名刺にはハートの美徳の説明が刻まれています。
ハートの美徳を人類の一人一人が実践することにより、その個人は分離ゲームをやめ、ワンネス/ユニティ/ホールネスの「一つである世界」への道を歩み出すことができ、その道の中で、光の世界、光が触媒反応を起こす眩しい煌めきがさざめく限界のない灯りが満ち満ちるフィールドのリアリティへと、自分の「個」の意識を接続し、光の速さで情報を交換し、そのリアリティのフォースをこの物質次元(MESTの宇宙 *2)へと減速させ、その世界/ファーストソースの世界を「新たなエネルギー」として、人間の身体で表現することが可能となります。
言い換えるなら、ファーストソースをこの人間の次元へもたらすことが、初めて可能となります。
それは一人一人の人類の自由意志に依存しており、まさに、この選択に私たちの「未来」がかかっています。
脚注
- HMS: Human Mind Systemの略。人間の意識を封じ込める多次元フレームワークの一つ。
- MESTの宇宙: 物質(Matter)、エネルギー(Energy)、空間(Space)、時間(Time)から構成される宇宙。
エネルギーには、いまだ人類が発見していない「別形態」が存在する。