リビング・トゥルース


リリカスの教師による教えを記したリリカス対話編からの抜粋です。

「私はこれまでの人生で」彼は続けました。

「スピリチュアルな書物を読み、それらをまじめに勉強してきました。でも、読めば読むほど、ますます混乱しました―真実を完全に諦めたいと思うほどに。それはたった一つの理由のためでした。真実は常に隠されているからです。真実は隠される必要がありました。真実は本や先生によって同じではなかったからです。マスター、とりわけ最高の真実のガーディアンであるマスターはこのことを理解するべきです」

マスターが腕を振ると、すぐさま楽器が消え去り、その瞬間、マスターによって時間が引き伸ばされました。

音楽が止まっている間、今度はマスターの姿がよりリアルに鮮明になっただけでした。

彼女はアリヤの不安に震えている顔の12インチのところまで近づいて、あたかもしっかりとバランスを取るかのように両手でアリヤの顔を挟みました。アリヤは必死に目をそむけようとしました。彼女の凝視の中の深い回廊を進むのが怖かったからです。しかし、彼女が話しはじめると、アリヤは彼女の瞳から逃れられなくなりました。

「アリヤ、お前から保護され、守られ、防御されているものは何もありません」

彼女はゆっくりとささやきました。

「私たちはスピリットの生き物であり、スピリットに仕えています。そして、私たちが忘れやすい動物の生物学的な肉体をまとっていたとしても、私たちは一なる創造主の親しいパートナーなのです。私たちの生命はこのユニバーサル・スピリットによって慈しまれ、育まれています。そして私たちはそれを信頼するだけの賢明さをもっています。なぜなら、あなたがまとっている奇跡の肉体をデザインしているものと、夜の帳を垂らしている宇宙の建築者は、どちらもまさしく同じ知性だからです」

「あなたの内にある光の身体を通して表現されるハートの愛のフィーリングに耳を傾けるだけでよいのです。これはお前にとって深い関係があるカギとなる理解です。生きている真実とは、この気高くパワフルな理解であり、お前の理解を抽象的な世界からハートの愛に溢れた表現という経験へと昇華させます。これは、瞬く間にあなたを活性化させる神との関係なのです」

(略)「お前はすべての環境に対して正しい行動、正確なジェスチャー、創造的な答えをしっかりと知っています。それはお前の深く高い存在であるライトボディの中にコード化されている崇高なる遺産です。お前がもし、お前のこのアイデンティティの局面に住み、その世界に生きるならば、毎日の生活の中でそれがほんの数分であったとしても、お前は生きている真実を見つけ、それを生きるだけでなく、心臓が脈打つ度にそれを送信することができるでしょう」

宇宙のしくみを使いこなす超ノウハウ ウイングメーカー[リリカス対話篇] (2012, ヒカルランド)

「生きている真実」「リビング・トゥルース」は、ウィングメーカーマテリアルの中でしばしば登場します。

地球上の宗教の多くは、信者に「真実」を求めさせ、得させるためにあれやこれや要求を行いますが、ウィングメーカーはシンプルに「あなたの内にある光の身体を通して表現されるハートの愛のフィーリングに耳を傾けるだけでよいのです。」と述べています。

その「真実」は生きており、過去や未来ではなく「今」を生きています。

あなたが生まれた時から・・、最初の呼吸を始めた時から常にあなたの側にいます。

それは、どこかに隠れたり、隠されたり、消えてしまうことのないものです。

それは、高次のガイドやスピリチュアルメッセンジャーではなく、生命の流れ、呼吸を通じてあなたに生命を運ぶフォースそのものです。

それは、寺院や神殿に飾られ、安置され、貢物と一緒に高く祀り上げられることを要求しない流れです。

そのフォースに自分自身を開き、そのフォースと共に生きることが、「生きている真実」の物質次元における具現化と表現を可能にします。

人間以外の多くの生物は、そこに自分自身を開いていますが、人間の多くは、フォースよりもマインドに重点を置いてしまったため、フォースとオンタイムに相互作用し共同創造して生きるというよりは、マインドにセットされたプログラミングに従って共同反応して生きるようになってしまいました。

後者の生き方は、大自然との不和や不調和を生み、地上の経験におけるあらゆる艱難辛苦(かんなんしんく)を呼び寄せます。

呼吸とつながるハートにフィーリングを固定し、そのフィーリングから世界を見ること。

そのフィーリングから、現実を知覚し、現実を再定義すること。

それが、ウィングメーカーの示す「スピリチュアルな」生き方です。

Chamber 13 Lotus

2024年12月21日(土)13時30分より第15回ウィングメーカースタディグループを開催予定です。(仮日程です)

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