みなさんこんばんわ。
最近の会話型のAIの進歩はすごいですね。
以前本サイトではMidjourneyと言うテキストから画像を生成してくれるAIを紹介したのですが、今回はChatGPTと呼ばれる最近流行りのチャットAIに、後ほど活躍してもらいます。
みなさんは奇跡の人「ヘレン・ケラー」をご存知ですか?
ウィングメーカーマテリアルの中で、「ヘレン・ケラー」について触れられている記憶があり、気になったので色々探したところ、小説ドールマンの後書きに文章を見つけることができました。
日本語のオフィシャルな翻訳は見つけられず、昔Lyricaさんが翻訳された訳文が手元にあったので、これを参考に、自力で翻訳してみることにしました。
自力と言っても、私は英語が堪能ではないので、冒頭のChatGPTさんに頑張ってもらいました。
将来的にウェザーコンポーザーなどの未翻訳のマテリアルを自力翻訳する練習も兼ねて、The Dohrman Prophecyの紙の原文をスマートフォンでスキャンしてテキストへ変換し、このテキストをChatGPTへコピー&ペーストする形で翻訳をしてみました。
参考程度に翻訳結果をシェアしていますが、結果をほぼ編集せずそのまま記載しているので、精度は保証していないです。精度が気になる場合、原文をご確認ください。(スマフォによるテキスト変換の精度もあるので、紙の原文が一番です)
ChatGPTは、晩御飯の献立から司法試験の入試問題まで、幅広く会話して回答をくれる汎用AIなのですが、その汎用AIが英日翻訳をこれだけこなしてくれるのに驚きました。
ChatGPTを使った翻訳をする上で、GPT3.5 turboモデルと最新のGPT4モデルでそれぞれ確認してみましたが、GPT4はより滑らかで意味が伝わる意訳もしてくれるのですが、意訳しすぎて原文をすっ飛ばす部分があったので、今回はGPT3.5の結果をシェアしています。
GPT3.5の結果でもそれなりに意味は伝わってきますが、Lyricaさんが翻訳された訳文に比べると、まだまだ日本語ネイティブに伝わりづらい部分もあり、人間による翻訳が不可欠だなと思いました。
翻訳シェア
N | original SmartDevice Scan | translation ChatGPT 3.5 turbo |
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1 | Afterword There was something before our universe was born. A force of the formless. Eternally present it is the force that all other forces follow. It is encoded within every creature, and all are unerringly led by this force to their place within the eternally present. The root of the highest light is our embodiment, yet the highest light is the root of this force. | あとがき 私たちの宇宙が誕生する以前に、何かが存在していました。それは形のない力でした。この力は永遠に存在し、他の全ての力が従う力です。すべての生き物に符号化されており、この力によって導かれ、永遠に存在する場所に導かれます。私たちの具現化は最高の光の根源であり、最高の光はこの力の根源です。 |
2 | Called by many names, the force remains nameless and transcendent of all vocabulary and language. I have hinted at its scope in this work, but they are only oblique tracings of an otherwise indiscernible quality of the eternally present. It is a humble sign, to leave words on paper amid this force that knows no words. | この力は多くの名前で呼ばれますが、言葉や言語を超越しているため、名前はありません。本作品でその範囲をほのめかしましたが、それは永遠に存在するものの判別できない品質のわずかな軌跡に過ぎません。この力に言葉を残すことは、言葉を持たないこの力の中において、謙虚な印であるといえます。 |
3 | I express a heartfelt gratitude to this force that binds us and holds us in its eternal presence, and to each of you who have demonstrated interest in the echoes and shadows of this force that I have tried to coax into words. | 私たちを結びつけ、永遠に存在する中で私たちを保持するこの力に心からの感謝を表します。私が言葉に誘い出そうとしたこの力の反響と影に興味を持ってくださった皆様にも感謝申し上げます。 |
4 | It is too easy in today’s world to consider oneself an island of reality in an ocean of illusion. When the teacher Anne Sullivan first met her new student Helen Keller, she was ill-prepared for the depth of isolation that Helen Keller existed in. For seven years, Helen, unable to see or hear (and therefore speak), had lived without communication; her mind untouched by a single concept of her world. Anne Sullivan could have given up a hundred times in those first days of trying to communicate with Helen, but her love and understanding carried her past the easy exits. | 現代の世界では、自分自身が幻想の海の中の現実の島であると考えることが容易になっています。アン・サリバン先生が新しい生徒ヘレン・ケラーに会ったとき、彼女はヘレン・ケラーがどれだけ孤立しているかを理解する準備ができていませんでした。目が見えず、耳が聞こえないため(そしてそのため話すことができないため)、ヘレンは7年間コミュニケーションを取ることなく、彼女の世界の一つの概念にも触れられずに生きていました。アン・サリバン先生は、ヘレンとコミュニケーションを試みる最初の数日間で100回も諦めることができたかもしれませんが、彼女の愛と理解が彼女を容易な出口の向こうに導いたのです。 |
5 | Anne Sullivan needed a bridge-a single concept that would ignite Helen’s mind. It came in the form of water. By exposing Helen to the touch and feel of water and then writing the word “water” on the palm of Helen’s young hand, Helen suddenly understood the concept of water, and communication was born within her mind. From this initial realization, Helen’s mind quite literally lit up. She realized that concepts existed to enable communication, which ultimately led to her realization of love. | アン・サリバン先生は、ヘレンの心を点火するための一つの概念である橋が必要でした。それが水の形でやってきました。アン・サリバン先生は、ヘレンに水の触感を与え、その後彼女の若い手のひらに「water」と書き込んで、ヘレンが水の概念を理解し、コミュニケーションが彼女の心の中で生まれたのです。この最初の気づきから、ヘレンの心は文字通り輝き始めました。彼女は、コミュニケーションを可能にする概念が存在することに気づき、それが彼女の愛に至ることを可能にしました。 |
6 | In a sense, we are deaf and blind to the finer frequencies that surround us in each moment of our day, unaware of the higher dimensional worlds that are sustained and led by the eternally present force. We lack the concepts that enable us to experience this force, and so our conscious self is unaware of the breadth and depth of our true reality. The Anne Sullivans of our world seek to ignite our minds and hearts with concepts that will enable us to imagine this force, not as something institutionalized or owned by any nation, culture or organization, but to sense it directly within ourselves. | 私たちは、いわば、私たちの日常生活の各瞬間に存在するより細かい周波数に耳も目も塞がれており、永遠に存在する力に支えられ導かれるより高次元の世界について意識していません。私たちは、この力を体験するための概念を持たず、私たちの意識自体が真の現実の広がりと深さに気づかないのです。私たちの世界には、アン・サリバン先生のような人々がいます。彼らは私たちに、どの国、文化、組織にも帰属しない何らかの制度化されたものではない、自己の内側に直接感じることができる力を想像するための概念を提供しています。 |
7 | Teachers use words to describe the nameless force of Source, aware that their students may catch a particle of its substance and become aware of its presence within them and everyone else. The force, what I have named Source Intelligence in some of my earlier works, is the essence of all structures and orders. | 教師たちは、生徒たちに言葉を使って、「ソースの力」という名前のない力を説明します。彼らは、彼らの生徒たちがその物質の一粒を捕捉し、それが彼ら自身や他の人々の内部に存在することに気づくことを期待しています。私が以前の作品の中で「ソース・インテリジェンス」と名付けた力は、すべての構造や秩序の本質です。 |
8 | The writings of The Dohrman Prophecy provide a framework to exercise one’s use of the moment in such a way that it draws you closer to the force of Source. The key word in the aforementioned sentence is “use” because with each moment of your life you are presented with an opportunity to step through the normal consciousness of the human embodiment and follow your heart’s intelligence. This is the only way in the world of our time to touch what is, to sense the force. | 「The Dohrman Prophecy」の著作は、瞬間を使うことを実践する枠組みを提供し、それによってあなたを「ソースの力」に近づける方法を提供します。「使う」という言葉が、前述の文中で重要なキーワードです。なぜなら、あなたの人生の各瞬間には、通常の人間の意識を超えて、あなたの心の知恵に従って進む機会が与えられるからです。これが、私たちの時代において、何が本当の現実であるかに触れ、その力を感じる唯一の方法なのです。 |
9 | If you use the moment-the situations of your day-to-day life-to embody the force and project it through your heart’s virtues you will find your way. And in finding this way, do not expect the miraculous “Ah hah!” to be your reward. Do not feel overlooked if you never feel this force in its pure state, for, as Homer wrote, the journey is its own reward. There is no good or bad in experiencing or not experiencing the force while you occupy a human body. Some do, some do not. It is that simple. One experience is not better than the other. | もし、日常生活の中で瞬間を使って、その力を具現化し、自分の心の美徳を通じてそれを投影することができれば、あなたは道を見つけるでしょう。そして、この道を見つけることで、「ああ!」と驚くような奇跡を期待しないでください。もしあなたがこの力を純粋な状態で感じることができなくても、自分自身を見逃されたと感じないでください。ホーマー(Mah注:ホメロスです)が書いたように、旅が自己の報酬です。人間の身体にいる間に力を感じることができるかどうかに関して、良いことも悪いこともありません。ある人は感じるし、ある人は感じないだけです。それだけのことです。どちらかが他よりも優れているわけではありません。 |
10 | Each of you was born with imagination. It is this imagination within you that can reach out and fathom what this force is. It can sense its presence, even though it remains invisible. This is enough. This will fulfill you. It is not a prize to win. It is not a goal to achieve. It is enough to imagine this unifying force of all within all and to live your life as if you were part of this force. For that is exactly what you are. | あなたが持っている想像力を使って、この力が何であるかを探ることができます。それは見えないものでありながら、あなたの内面に存在することを感じることができます。これで十分です。これによってあなたの充足は得られます。それは勝つべき賞品でも、達成すべき目標でもありません。すべての中のすべてを統一する力を想像し、自分自身がその力の一部であるかのように人生を生きることが十分です。それが正確にあなたがどういう存在であるかなのです。 |
11 | May love guide us in all our endeavors, James | 愛が私たちのあらゆる努力を導くことを願っています。 ジェームズ |
人間の知性とAIの知性
Midjourney、Stable Diffusion、ChatGPTなどAIの進歩が目覚ましく、年々性能が急速に進歩しています。
これは自然言語処理モデルのブレイクスルー(Google Transformer, BERT)に加えて半導体の製造プロセスの微細化による省電力・高性能化による演算能力の向上や、記憶装置の高速化・大容量化が反映されており、このまま進むと「ドラえもん」のようなパーソナリティを持った知性さえもAIで実装できそうな勢いです。
ウィングメーカーマテリアルの中でも、AI(人工知能)について触れられている箇所があり、いくつか引用します。
テクノロジーの抵抗
種族が自分たちのコミュニケーション・ネットワークを発展させる時、人工知能が種族の知性を上回り始める。種族によって適切に管理されない限り、機械のスーパーインテリジェンスは、生物が進化するよりも遥かに早い速度で自己進化を遂げることが可能だ。その進化は予め内臓インプットされていたマネージメント・プロトコルを追い抜いて、機械(マシーン)に科学とテクノロジーのフロンティアの支配権を与える。人工知能のこの急速な発展が起こったとしても、グランド・ポータルが発見される可能性は残っている。しかし、種族自体は、その研究結果を吸収するための十分な下準備ができておらず、それゆえにグランド・ポータルの知識を新しい制度の形成と、既存の制度の変容に役立つように応用することができない。グランド・ポータルが人工知能の力だけによって解明された場合、その発見は空虚なものだ。そしてその知識は、一般的に種族の知的エリートたちによって独占される。
グランド・ポータルを発見すること自体はそれほど重要ではない。発見することそのものよりも、その研究結果が種族の教育機関と惑星の科学者階級に拡散し普及することにこそ重要性があるのである。その発見により、ソウルキャリアーの知覚システムの活性化が約束されており、この新しい知覚システムが、種族にとって重大な価値をもつ知性の加速装置アクセレーターなのだ。
ウイングメーカー・アンソロジー「リリカス・ティーチング・オーダー」 Invitation for the Grand Portal (2013, WMFJ)
リリカスは、種族にとってこの発見は決定的なものだと考えています。なぜなら、人類がグランド・ポータルの発見を自らの手で導かない限り、種族は発展していく科学の進歩を一貫して人工知能に委ねることを選択するからです。人工知能への依存は、人類のインフラ・テクノロジーの発展を急速に進めるかもしれませんが、それは同様に機械と人間との間のギャップを広げるという、本来の趣旨と矛盾した難問へと科学を駆り立てるのです。
人工知能が、ようやっとグランド・ポータルに辿り着いたとき、それは真価を理解されず、それ故に人類に過小評価されるのです。その発見は、空虚以外のものでなく、最悪の場合、まったく利用されません。そういった理由のため、リリカスは種族の決定的瞬間としての人類によるグランド・ポータル発見を掲げています。
ウイングメーカー・アンソロジー「リリカス・ティーチング・オーダー」 Invitation for the Grand Portal (2013, WMFJ)
これがこの世界の「人間という装置」への転生に、実体を引き寄せるものなのだ。つまり、遺伝子の記憶は一方で分離の経験を可能にする力であるが、他方ではソース・リアリティーの真の性質の理解を妨げる力なのである。このパラドックスを理解できれば、「人間という装置」と実体意識の、絡み合った糸を解きほぐすことができるだろう。遺伝子の記憶が課する制限と、その主たる制作者である階層から、「人間という装置」を解き放つのだ。次の二十年間、遺伝子の記憶はますます崩壊し、変容を余儀なくされるであろう。それは遍在的な知的ネットワークの成長と、人工知能の影響を受けるからである。知的なネットワークの相互連結的な拡大は、遺伝子の記憶に重大なインパクトを与えるのだ。なぜなら、そのようなテクノロジーに伴うグローバルカルチャーが出現するからである。
ウィングメーカー第1巻 (2012, VOICE新書)
これらのように、ウィングメーカー・リリカスでは、人工知能が種族の知性を上回り、種族が人工知能から影響を受けることが示唆されています。
そして、人工知能が種族の知性を上回った結果、「機械と人間との間のギャップを広げる」と言う難問と向き合うことになるようです。
すでに、SNS上などを見ていると、「人類は自分たちが想定していたほど頭が良くなかった。大抵は〝思考〟などせず、入力に応じて潜在空間内の座標を反射的に出力しているだけ。(引用元:@rootport)」や「GPT-4が発表され、もはや知性は人間の特権でないことがほぼ確実になりつつある。(引用元:@_daichikonno)」など、人工知能の知性と人間の知性の差を考えさせられる内容も出てきています。
みなさんは、これら台頭してきている人工知能の知性と自分達人間の「知性」をどう見ますか?
私はすでに自分なりの回答を持っていますが、みなさん一人一人が、これらの人工知能の台頭をどうみるか、考えてみると良いかもです。