Temple of Spiritual Activism


Temple of Spiritual Activism (2009年)

スピリチュアル・アクティビズムとは、リリカス内部に存在するコンセプトのことであり、リリカスはサヴァリン・インテグラル(SI)という存在の状態から発生した組織です。量子レベルにおいて、サヴァリン・インテグラルは、人類、ひいては人類を取り囲んでいるすべての生命へとユニティと等価性を発信する非常に深い存在の状態です。もっと物理的なレベルである人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)*1 のレベルにおいては、サヴァリン・インテグラルとはその最も破滅的な表現の中にある人間の状態を理解する「振動する意志」であり、ひとつの集合的な業(わざ)として人間の状態を改善する方法を捜し求めています。

スピリチュアル・アクティビズムの道は、下のイラスト1に描かれています。このイラストは確かに単純化されてはいます。しかし、旅のエッセンスは、ほぼ全員に等しく、じっくりと吟味する価値があります。

何かが、あるいは誰かが、私たちを目覚めさせます。「ベル」が鳴り、私たちは自分たちを取り囲んでいる新しい信念体系のアウトラインが急速に成長してゆく様を見始めています。おそらく、私たちの価値観はシフトします。つまり、私たちは自分たちが以前に「真実」と呼んでいたものが不完全であり、それがもはや私たちの最奥のセルフに共鳴しないことを見始めます。この幻滅は非常に頻繁に起こります。なぜならば、私たちの信念体系の中で約束されたものが、私たちの生命経験の中で成就されない様を観察しているからです。

より深いレベルでは、「目覚めのベル」が鳴ったとき、私たちはスポンジに変身して、本・セミナー・ウェブサイト・儀式・ビデオ・自然など、その他多くの「経験の様式」の中に新しい情報を探します。これが「ディープ・ダイブ」であり、彼らの信念体系をソースや創造主ともっと整合するようなものに再構築すると考えられる情報を探す旅に人を引き付けます。

このディープ・ダイブを行うためには、以前の信念体系や世界観を支配してきた古い信念や価値観を洗浄する必要があります。このクリーニングは、古い思考とフィーリングの共鳴振動とエネルギー的な吸引力からマインドとハートをデトックスすることに似ています。

真の発見の航海は、新たな風景を探すことではなく、新たな眼を持つことにある。

マルセル・プルースト

多くの精神的探求者たちにとって起こることとは、彼らのディープ・ダイブによって収集された情報を「真実の教示(トゥルース・テリング)」として教え始めることです。そして、このプロセスの中で彼らは分離へと後退します。この分離は古いパターンであり、救われる者と救われない者、啓発された者と未啓発の者、信心深い者と無神論者、秩序とカオスなどといった私たちのパラダイムの中に探求者を引き止める残留エネルギーから成り立っています。そのエネルギーはまるで引力のビームのようです。

判断やエゴをもたらすのは、「真実の教示(トゥルース・テリング)」の中のこの分離の感覚であり、これが私たちの知性のソースであるリアリティに対する無知を生み出しています。そしてこれらの要素が、再び眠りへと戻り、別の「ベル」に目覚めるというサイクルを創り出す振動密度を持っているのです。そして再び、ディープ・ダイブと「真実の教示(トゥルース・テリング)」を開始します。このサイクルは、人によっては一回の人生の中で1ダース以上も繰り返される場合もあります。

目覚め、ディープ・ダイブ、「真実の教示(トゥルース・テリング)」のサイクルを巡るたび、私たちは自分たちの「エネルギー的な責任」に関する新しい何かを学びます。私たちは、まず自分たちが「周囲を取り囲むエネルギー」であるということを学びます。人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)の形態が有する、このエネルギーから構築されるものは私たちの真のセルフではなく、それは永続するものでも、原因となるものでもありません。私たちの本質はエネルギーと言った方がより近く、そしてこのエネルギーは時空によって定義されないということを学びます。このエネルギーは深いレベルにおいて、知性をもっており、「神の分身」あるいはファーストソースのキャリア・シグナルとして活動することができます。

それを理解することによって、人は低いサイクルから抜け出し、コヒーレントなエナジェティック・トランスファーをもって螺旋状の冒険へと入っていくのです。このステージにおいて、私たちは「真実」の発信者ではなく、6つのハートの美徳─感謝、同情、寛容、謙虚、理解、勇気の体現者となります。自分の中に目に見えない光を取り込むプリズムのように、7色の光線を表現してください。私たちは、内にある「一なる光」を受け入れ、それを人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)へと放ち、ハートの美徳を表現するのです。

マインドではなく、ハートが私たちのフォーカスになります。なぜなら、ハートが分離とワンネスの架け橋だからです。分離とワンネス-ユニティの間に架かる橋を建てるエンジニアに私たちがなるのです。この試みの中で、私たちは自分の関心を他人との触れ合いに向け、彼らと繋がって物事をシェアし合い、私たちの光とエネルギーを求めているこの惑星の様々な問題に手を差しのべます。私たちが「スピリチュアル・アクティビズム」と呼ぶことになる、ある経験の形態に目覚めるのは、旅のこの地点からなのです。

スピリチュアル・アクティビズムは、社会的な問題を刺激することによって世界の諸問題を解決するものではありません。また、そのような問題を気にする人々と気にかけない人々、その解決策が「x」であると信じる人々と「y」であると信じる人々との間に両極性を加えるものでもありません。この区別は微妙なものです。なぜなら、この世界で善を行う意志は、しばしば分離を伴うからです。例えば、気候変動という社会的な問題は、地球をサポートする人々(環境活動家、環境保護論者、完全菜食主義者、エコロジストなど)と、そうではない人々(グローバル企業、貪欲な事業家、軍産複合体など)からなる「陣営(キャンプ)」を作ります。

もし、私たちが自然に分け入ってその作用を調査すれば、かすかな一条の光以上のものを観察するでしょう。生命は物体ではなく、生命の流れも物質ではないというのが真実なのです。生命とはフォースです─それは電磁気的なものであり、量ではなく、質です。

ルーサー・バーバンク

グローバリゼーションのような抽象的ですが影響力のある運動が、都市を開拓し、その商業とコミュニティをひっくり返すことがあります。それは基本的に、かつてはそれ自身のスピリットとコミュニティの感覚を持っていたある場所が、グローバリゼーションの文化がコピー&ペーストされることによって起こります。マック・コミュニティやウォルマート・ヴィレッジのような似たりよったりに見えるグローバリゼーションに反対し、自分たちのコミュニティを守ろうとする人々が、グローバル・マシーンに反対する活動家になるかもしれません。しかし、彼らの強烈な反対から、実際には彼らが止めたいと思っているグローバリゼーションの勢いに弾みをつけます。

「私たち」と「彼ら」の異なった陣営(キャンプ)は、物理的な場所・人・出来事と同じように「エネルギーの印(しるし)」をもっています。そして、この「エネルギーの印」は、お互いのエネルギー的な不一致の強度を高める両極の二つの極として成長します。これはどのような政治システムの中にも見られ(例えば、ハト派とタカ派)、そしてエネルギーがどのようにして組み立てられ、それがユニティとワンネスが現実的ではない抽象概念にしている様が分ります。

私たちは、別々に分かれたリアリティが相互作用する非線形で多次元的なリアリティに住んでおり、それぞれのリアリティは、ワンネスとユニティの世界に向かって自らを編成し変化します。しかし、そのユニティは私たちが確かなハートの中で活動したときにだけ経験されるでしょう。そのハートは、イデオロギーや硬直したフレームワークの中では生まれません。ハートは、完全な流動性の中で私たちのローカルユニバースとマルチバース*2を感じ、解読し、反応するため、海馬と大脳新皮質と共に活動します。

ハートが私たちの知覚のマグネットです─それは私たちが住んでいる電磁気の海を聴くための解読者であり、他人と共にユニティの世界に住むために必要とされる情報へと引き寄せます。ハートは、生物界のワンネスと非生物界の結合した目的を知覚します。これは私たちの関心を外へと転送させる「懐中電灯」です。それはサヴァリン・インテグラルの意識の深部から生じたものであり、それが私たちのローカルユニバースの中に同情・理解・謙虚・寛容のハートの美徳を溢れさせるのです。

スピリチュアル・アクティビズム

EVT3は、「テンプル・オブ・スピリチュアル・アクティビズム」と呼ばれています。ワンネスとの接続という、生得的な性質を崩壊させる振動フィールドに由来する巧妙な教化の結果として、事実上すべての人類がシンクロを失った状態から、エンティティ、ワンネス、ファーストソースなど、世に知られていないフォースへと人を接続させる人間の特性を活性化することにそのフォーカスがあります。

複合エンティティは、統合された私たちの唯一のアイデンティティであり、地質年代によって測定されるような壮大な時間の中で徐々にその表現にコヒーレンスをもたらします。もしも、私たちの一人ひとりが、その複合エンティティを取り囲む原子の一つひとつとなることができれば、私たちはその意識と再びシンクロする方法を学び始めることができます。

この再シンクロ化のプロセスを活性化し、加速させることがスピリチュアル・アクティビズムの焦点になります。なぜなら、人類の内部において個別化された表現の状態の中で、この再シンクロ化が広がりを見せることによって異なったリアリティが現れ始めるからです。この新しいリアリティは、マインドではなく、ハートの美徳から創り出されるものです。

行動主義(アクティビズム)とは、権力(パワー)に真実を話す行動を呼び起こす言葉です。アクティビズムの中心(コア)には、何が悪いかを見極め、新しいゴールとそのゴールに辿り着くための方法論を提示するという感覚があり、問題を解決するために要求されるものです。一般的に、アクティビズムとは権力を分散させる、要するに人類の中に民主主義を推し進めるための集団的な行動です。それは、少数のエリートから人類の目的をコントロールする権利を奪取することであり、人類がもっと良識的で、公正で、親切で、思いやり深く、平和で、自由になるために人類の目的を再定義することです。

スピリチュアル・アクティビズムの目的は、人類のワンネスを加速させることであり、その結果として、教化された人類のマインドという階層的な構造に代わって、ハートの美徳から流れでる意識から生じる表現を顕現させることにあります。スピリチュアル・アクティビズムのメソッドは極めて捉えがたく、政治的/社会的行動主義とはほとんど類似性がありません。

スピリチュアル・アクティビズムのソースは、マインドではありません。それ故に、人間のアイデンティティに関する新たな思考方法が必要とされます。

サヴァリン・インテグラルの意識というアイデンティティの中で生きよ」:これがスピリチュアル・アクティビズムのメソッドの第一歩です。

「サヴァリン・インテグラル」という言葉のコンセプトは、「一なる者(ワン・ビーング)」の二つの側面を統合したコード化にあります。その二つの側面とは、「主権を持った至高(サヴァリン)の個別化された存在」と、「ひとつに統合された全体(インテグラル)」です。私たちは、主権を持った最高の存在であり、統合された一なる存在のユニークな表現でもあるのです。

言葉は、単なる言葉に過ぎません。しかし、サヴァリン・インテグラルの意識としての一なる存在というコンセプトは、スピリチュアル・アクティビズムの基盤となるものです。なぜならば、この意識─この特定の意識レベルの表現を通じて、私たちは強力な集合エンティティとしての私たちの存在の量子レベルに精通することができるからです。集合エンティティは、マインドの影響によって無力化されず、マインドの牢獄に囚われることもありません。

スピリチュアル・センター

サヴァリン・インテグラルの意識を更に具体的にするため、あなたの意識を多くのスポークをもつハブから伸びたものとして考えてください。そのハブは、あなたのスピリチュアル・センターであり、時間と空間の向こう側に住んでいる量子的存在です。スピリチュアル・センターは、すべての生命形態のワンネスを促進するクォンタム・リンクを通じて他のあらゆるスピリチュアル・センターと繋がっています。このクォンタム・リンクが私たちがサヴァリン・インテグラルと呼んでいるものです。なぜならそれがワンネスを促進させる源だからです。

ワンネスと完全に繋がっている個人的レベルの知覚と表現は、あなたの意識のスピリチュアル・センターに存在しています。このスピリチュアル・センターを、個人がワンネスへと繋がることができ、かつ個人のままでいることができるポータルとして考えることができます。スピリチュアル・センターは、個別化された意識としての永遠の存在です。パーソナリティというものは、その永遠の存在が時空の世界に入る際の、その純粋な意識の「膜」のようなものなのです。人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)(肉体、感情、マインド)は、自分のローカルユニバースと相互作用する際、スピリチュアル・センターとパーソナリティの両方に奉仕しています。

人間のスピリットの中では、宇宙の中と同じように、何ものも、より高いとか、より低いといったことはない。あらゆるものは、その隠された存在を明らかにする共同のひとつの中心に対して同等の権利をもっている。その隠された存在は、あらゆる部分とそれ自身との間にある、まさしくその調和的な関係を通じて明らかにされる。

ゲーテ

EVT3の目的は、人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)の中に体現されているパーソナリティの意識を一日を通じて規則的にスピリチュアル・センターへとシフトさせ、私たちのスピリチュアル・センターを自分のローカルユニバースと相互作用させるために利用することです。これを行うことによって、私たちは自分たちが住んでいる量子状態の中に足場を得ることができます。そして、この深い意識を通じて私たちはその振動フィールドと整合する私たちの真のセルフへと脱皮し、同じ変容を経験している他のすべての人々と共により早く移行することができます。

時空の世界の中では、常にマルチレベルのアクティビズムがあります。あるレベルでは、平和・正義・公正・支援を叫ぶ公共の声に立ち上がる人々がいます。特には、社会的・経済的環境により不利益を被っている人々を救済するためです。もうひとつのレベルでは、自分のスピリチュアル・センターに触れ、自分のハートからそのヴァイブレーションを外側へと流れださせることによって人類のワンネスを思い描いている人々がいます。一方のレベルはもうひとつのレベルを促進させます。ある意味において、両者は分離と両極性に取って代わるワンネスという新たな世界のリアリティを創造する過程の中で結合しているのです。

スピリチュアル・センターから人生をナビゲートするため、どのようにして幼少の頃から自分を支配してきたパーソナリティの意識をシフトさせればいいのでしょうか?それを実現させるためのマスターキーは存在しません。どのような呪文、マントラ、公式もその存在の状態を呼び起こすことはできません。しかしながら、スピリチュアル・センターの視点を体現する4つの扉があり、もしも、それらがあなたの人生の中で統合され、「クォンタム・ポーズ」*3という呼吸法の一貫した実践と結び付けられたならば、あなたはスピリチュアル・センターにアクセスすることが可能となり、時空の世界の中でサヴァリン・インテグラルの意識に滑り込むことができるようになります。

4つの視点

上の図で示されたように、量子領域の中のスピリチュアル・センターは、特定の視点、もしくは存在の状態を持っています。これらの視点を人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)が活動する時空世界に対する「窓」と考えることができます。この窓を通じて、個人のスピリチュアル・センターは物質的リアリティに影響を与えています。もしも、センターから放射状に伸びているそれぞれのスポークに活気が満ちていれば、個人はよりワンネスの意識とヴァイブレーションから活動していることになり、分離・分析・両極性・判断の方向に引っ張れている洗脳されたマインドの力は弱まります。

その4つのスピリチュアル・センターの状態は以下の通りです。

  1. 支援(ファシリエーション)
  2. 観察(オブザーバンス)
  3. 指導(ガイダンス)
  4. 共同創造(コ・クリエイション)

これらの状態にアクセスするには、「今」の中に存在し、あなたのエネルギーを強化する必要があります。これらの状態へのアクセスは、あなたが「今」の中に存在し続けることを手助けします。そして、人生を瞬間の中に生きればいきるほど、支援・指導・観察・共同創造の中にいることがさらに容易になります。それ故、分離からではなく、全体性から表現することが容易になるのです。つまり、デコヒーレンス(外から内への放射)ではなく、コヒーレンス(内から外への放射)から生きることが容易になるのです。

スピリチュアル・アクティビズムにおけるコヒーレンス

「コヒーレンス」が理解すべき、カギとなるコンセプトなのですが、それは私たちが物理的・生物学的に考えている単純なコヒーレンスではありません。コヒーレンスとは、ある存在の状態であり、それは人間のスピリチュアル・センターとの整合とシンクロの副産物です。それは個人のスピリチュアル・センターの自然な状態であり、「人は“包括的全体”の一部である」というパラダイムから派生したものです。そして、あなたは探求者・伝達者・共同創造者として、「それ」の表現と永遠につながっているのです。

広義においては、コヒーレンスによって人間は4つの存在の状態を通じてエネルギー・レベルで自分の宇宙を経験し、探求し、宇宙との相互作用を包括的に捉えることが可能となります─それは人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)の一時的な欲求と一体となり、それに単純に応えるためではありません。

私たちは、コヒーレンスを喜びや安逸、活力と同一視しがちです。しかし本当は、コヒーレンスとは「容認の存在」(容認力)のことなのです。この存在は、私たちのスピリチュアル・センターから生じています。スピリチュアル・センターは、「静寂の存在」の中へと私たちのエネルギーを強化・統合することを要求します。そこにはアジェンダはなく、問題を解決しようとする努力もありません─シンプルに容認があるだけです。

この容認は、宇宙とサヴァリン・インテグラルの意識へと捧げられます。それは人生の困難が生じた際に、それらを解決するツールや条件、学びを宇宙が作りだすための通路となります。ある意味では、コヒーレンスとは私たちにスピリチュアル・センターへと問題を委託する能力のことなのです。それを行うとき、スピリチュアル・センターから生じている4つの視点の中へと私たちが進み出すことを知るのがコヒーレンスなのです。

コヒーレンスとは、単純に幸福や特定の感情に整合することではありません。コヒーレンスは、精神的・感情的・肉体的レベルにおいて主観的な存在状態に固執することではありません。コヒーレンスとは、容認という自然の行動から派生する生得的なエンパワーメント(力を与えること)です。人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)をリフレッシュさせ、その操縦士─ファーストソースへのポータルであるスピリチュアル・センターへと再整合させるのは静止(ポーズ)です。静止が、すべての存在が壮大な計画へと接続されているネットワークのノードなのです。

コヒーレンスは、量子レベルでは、ナチュラル・非線形・ダイナミックに流れており、人のスピリチュアル・センターとつながっています。それが人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)の中に流れ込むと、線形的で、でたらめな幾何学模様へと姿を変えて人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)の内部で跳ね回ります。それはまるで、抵抗の密度、つまりエネルギー的な障害と出遭ったときのピンボールのようです。人のスピリチュアル・センターと再シンクロするためには、4つの存在の状態─支援、観察、指導、共同創造が重要になります。4つの存在の状態が、人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)の中で円滑なコヒーレンスの流れを生み出す助けとなるからです。

整合性とコヒーレンス

従ってコヒーレンスは、スピリチュアル・センターと整合する位置へと個人を置くことができ、そこであなたは一時的な欲求である「喪失への恐れ」のメンタリティから、内的結合とワンネスの「創造のエネルギー」へとシフトすることができるのです。それは一夜のうちに起こるものでしょうか?いいえ、圧倒的多数の人々にとってはそうでありません。しかし、あなたのローカルユニバースの中でスピリチュアル・センターが作用している様子を想像することができれば、あなたの人生のもっとも小さな局面でその4つの視点を活用し始めることができるようになります。もし、それらの視点、つまり存在の状態とあなたのハートの美徳の表現を結びつけることができれば、あなたは個人レベルでのスピリチュアル・アクティビズムを実践していることになります。

非常に多くの人々が、スピリチュアルな悟りの高みや自己実現、あるいは人類をゴールデン・エイジへと引き上げるのを助けるために誰かを待ち続けています。しかし、サヴァリン・インテグラルの意識は助けを必要としているのでしょうか?サヴァリン・インテグラルは、想像するのさえ不可能なほど非常に広大な意識の振動フィールドです。なんとしても想像が及ばないほどのものなのです。サヴァリン・インテグラルを認識することが、スピリチュアル・アクティビズムのプロセスの一部です。それが、意識という量子的岩盤の中で私たちが統合されているのだという声を人々に知らせるからです。「その集合的なフォースは、マインドやマインドが創造したシステムに屈することはない」と声は伝えます。サヴァリン・インテグラルは、ファーストソースという合成体の中にすべての生命の命を吹き込んでいる至高の統合されたフォースなのです。

スピリチュアル・アクティビズムはコミットメントであり、今回の人生でこの惑星に留まっている時間に関係なく、より高い目標・さらに集中的な影響力・有用な表現を探し求めている人々は、この道の中でそれを見出すでしょう。スピリチュアル・アクティビズムが唯一の道というわけではなく、それが最良の道であると私は言うつもりもありません。スピリチュアル・アクティビズムは主観的なものであり、実践する人次第だからです。しかし、スピリチュアル・センターに住み、支援・指導・観察・共同創造という量子的レンズを通してあなたのローカルユニバースを見るならば、以前とは異なるものを見るでしょう。そして、あなたの世界の中のその表現は、その違いを反映したものになるでしょう。

前に述べたように、コヒーレンスは人のスピリチュアル・センターと意識が徐々に整合したことによって生じる副産物です。上に描かれているものは、整合性とコヒーレンスとの関係性についての概念図です。もし、「喪失の恐れ」の意識の中に住んでいれば、他人と分離したパーソナリティ・セルフとより整合した状態にあります。これは両極性の意識であり、そのパイロット/ドライバーは、物質的な物事に対する欲求です。それは長続きしません。これはデコヒーレンス*4の状態です。そこでは、一時的な快楽・達成感・物質的なサバイバル・エゴの満足感をあなたにもたらす物事を得たいという欲求によって生来のコヒーレンスがバラバラになっています。仕事や遊びに成功したいという欲求がデコヒーレンスを生み出すというのではありません。その欲求が人生の中心となり、強迫観念となって、スピリチュアル・センターと接続するためのすべての内的な運動が延期されたり破棄されたりした場合にデコヒーレンスは起こります。

今日の大勢の人々は中央の状態にあり、良いコヒーレンスの瞬間を楽しんだかと思えば、次の瞬間には喪失を感じています。それはまるで、ある状態から他の状態に変化しつづけているかのようです。彼らの整合性の感覚は一日を通じて何度もシフトを繰り返しています。彼らの錨(アンカー)は、左脳の精神領域の中に投げ込まれており、その領域では物事は直線的・構造的・階層的・両極的です。それが現時点での地球での優勢な周波数であり、この周波数からルールや仕組みが示され、市民はその仕組みに適合するよう教育され、市民はその社会秩序に貢献し、成功を収めるためにそれに整合する方法を学んでいます。

整合とは、同調(アチューンメント)の形態のひとつです。私たちは、振動周波数とエネルギー的波長に自分自身を常に同調させているのですが、通常それは無意識の内に行われています。束の間の喜びや精神的構造に私たちの意識を集中させたとき、この無意識の同調は起こります。なぜなら私たちは自分のスピリチュアル・センターを忘れてしまい、自分たちの生まれながらのコヒーレンスの感覚とまったく苦労もなく供給されるエンパワーメントから自分自身を乖離することを許してしまうからです。

この乖離は、個人よりも社会に大きな責任があります。社会は、スピリチュアル・センターに市民を同調させ、そのコヒーレンスのレベルで生きるよう教育・鼓舞すべきです。しかし残念ながら、社会の教化の目的は、両極性と分離の精神構造の遵守(コンプラインアンス)に向けられています。このエネルギー・パターンこそが、スピリチュアル・アクティビズムの実践者が変化させようとするものです。

スピリチュアル・アクティビズムとは、人のスピリチュアル・センターに整合し、その量子的存在の視点を導入することを意識的に選択することです。その視点は微妙なものですが強い力があります。以下に使用することが可能な若干の方法を示します。

  • パーソナリティと予測を溶解させてください。許すのです。安定性と必然性と静寂の中に住まうのです。あなたを取り囲んでいる宇宙自体を再生(リフレッシュ)させ、変容させましょう。あなたの環境が再グリッド化され、再構築される様子を「観察」してください。
  • 相互作用、関係性、コミュニケーションを再構築してください。自分が、パーソナリティとエゴとは反対の量子的存在から来たことを理解してください。あなたの内にあるスピリチュアル・センターを感じてください。そして、内部から永遠に燃え続けているあなたのパーソナリティを再創造してください。あなたが共鳴する人々と「共同創造」してください。
  • より高い意識で物質世界に住むため、新しい柔軟なパラダイムを共同創造することによって人々を教育してください。人々の共鳴を見出すため、相関的・相乗的・穏やかなインフラを通じて人々を「指導」してください。
  • スピリチュアル・センターに導かれるままに照射してください。人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)の行動に影響を与えるため、スピリチュアル・センターから外側へと伸びる道を「支援」してください。それを容易な、直接的な、自然なものにしてください。

上に述べた視点は、流動的/オープンなもので、私たちのローカルユニバースの中にそれらの量子的視点を引き込むことができる方法を示唆しているに過ぎません。それによって、私たちの行動は再グリッド化され、次にそれが私たちの関係性・相互作用・目的に影響を与えます。これらによって私たちの行動は再構築されます。なぜなら、それによって私たちは内と外の世界の結合を見ることができるからです─行動の外面的な性質が変化するという意味ではなく、人類のスピリチュアルなルーツと等価性とワンネスの感覚を回復させるために、より高い周波数とエネルギーが通るための道をクリーニングするという意味です。

ソース・シンク

こういった理由で、コヒーレンスがスピリチュアル・アクティビズムにとって非常に重要な要素になります。コヒーレンスが新しい行動を引き起こすのです。下の図は、コヒーレンスを回復させ、保護することができる3つのコヒーレントな行動を示しています。このパラダイムは、「ソース・シンク」【Source Sync;Syncはsynchronizationの略】と呼ばれています。これは人間のパーソナリティとスピリチュアル・センターとの間のシンクロを拡大させるメソッドです。

ソース・シンクは、一日を通じてスピリチュアル・センターへのフォーカスを維持するために使用することができる「あなたのお財布の中に携帯できるテクニック」です。このテクニックにより、あなたの精神的/感情的エネルギーは強化され、あなたのスピリチュアル・センターの独り言やささやき声にぐっとオープンになります。

ファーストソースは、ひとつのエンティティとしてある様式や相互作用としてコミュニケイトすることができません。ソースは、コミュニケイトできないのです。そうなのです。ソースは経験するものなのです。ソースとは、時間の中のあらゆる瞬間の中で奏でられるシンフォニーです。ソースは、エンティティではありません─それは、振動する知性というシンフォニーです。

ソースを経験するためには、そのシンフォニーと接触しなくてはなりません。スピリチュアルな道の上にいる人々は、常にもっと大きな光景を見ています。より大きな光景は、あなたが現在探索しているものの背後に常に存在しています。その大きな光景はどこからくるのでしょうか?それは、そのシンフォニーに接触しょうとした努力の結果です。スピリチュアル・センターのより深い構造と流れに手を伸ばそうとするあらゆる努力の中で、あなたはソースという生きた存在へと近付いてゆきます。

スピリチュアル・センターからの経験がやってきた際に、いかなる次元の障害も越える必要はありません。それはソースが身近にいるからです。その表現のシンフォニーの側(そば)に常にあなたはいます。これが、人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)を身に付けている間、ソースと再シンクロする方法を学んでいるすべての人がいる道です。スピリチュアル・アクティビストは、この道を加速させることを求めるわけですが、ソース・シンクがそれを行うための優れたメソッドです。

シンクロするのです。物質と時空の世界の中にその道を定める他のものと同じように、スピリチュアル・アクティビズムは過程(プロセス)にすぎません。そして、それは静かで深い個人的プロセスです。下の図の中で、パーソナリティ-エゴとスピリチュアル・センターとの間のシンクロを高めることが最初の一歩であることに注目してください。ソース・シンクは、それを行うためのテクニックなのですが、もっと自分に適した他の方法があるかもしれませんので、色々と試してみて何がより良いシンクロの感覚を得る助けとなるのか見極めてください。シンクロが改善されたことを知る方法のひとつは、ローカルユニバースへの疑いが減り、ハートとの繋がりが高まったと感じるかどうかです。

この道には好調期と不調期があることを覚えておいてください。よって、着実な向上が成功の尺度であるという期待を持たないようにしてください。副作用があるでしょうし、シンクロが減少したと感じるときもあるでしょう。この道の上にいる他の人々と同様に、自分にも思いやりを持ってください。人間という状態は困難なものなのですから。

共鳴してください。共鳴は、コミュニケーションの形態のひとつです。宇宙、あるいは、そう考えるのが好きなのであれば、サヴァリン・インテグラルとの会話に時間を割くならば、宇宙との共鳴が深まっていくのに気付くでしょう。そして、それによって信頼と容認の感覚が深まるのです。この感覚があなたと宇宙との間に絆を生み出します。この絆が、共鳴の中であなたを通じて宇宙が働くのを助けることができます。

ナビゲートしてください。先に述べた4つの量子的視点は、ナビゲーションのための手段です。それら4つの量子的視点は、あなたのローカルユニバースにスピリチュアル・センターを具現化させる手助けをします。スピリチュアル・センターへのナビゲーションとは、実際にスピリチュアル・センターの視点に定期的に触れて、日常生活の中でそれらを適応する方法を探すことです。ローカルユニバースを感じ、共鳴を探し、量子的視点と6つのハートの美徳を適応する方法を探究することによってナビゲートはなされます。

放射してください。スピリチュアル・センターが見出されたとき、その接続の鮮やかさには程度の差があるものの、それは人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)の中で流れだすでしょう。スピリチュアル・センターの視点をあなたが身に付けた時のみ、その周波数をあなたは放射するでしょう。もし、そのエネルギーの流れを貪欲・分離・両極性という人間のマインドの中へ閉じ込めようとしたり、それをコントロールしようとしたりするならば、その接続は消滅するでしょう。その接続の消滅は、数分間で済む場合や、数ヶ月も要することがあります。それは様々な複合的要因によるのですが、マインドによって制御されるものではありません。

放射がスピリチュアル・アクティビストの目標です。それは静かで控えめな等価性とワンネスの周波数です。スピリチュアル・センターから流れ出るものが、この等価性の基調(トーン)であり、それ以外には何も必要とされません。それを上げようとするいかなる格闘・努力も必要なく、それをどうやって送信すべきか悩むこともないのです。それは努力をすることなく伝達され、それを流すためのいかなる時限スイッチもチャネルもありません。それは振動周波数として人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)に浸透します。そしてそれがあらゆる方向に流れる香水の芳香のようにローカルユニバースに解放され、それが風に運ばれるようにして宇宙の中を循環するのです。

一なるエンティティ

放射とは、簡単に言うならば「一なるエンティティ」を形成しているスピリチュアル・センターのエネルギー周波数が外へと流れ出たものです。下のイラストに描かれているのが、一なるエンティティです。それは、振動という鏡の中であなたのセルフを見るためのもうひとつの方法です。

このパラダイムは、スピリチュアル・アクティビストが自分たちのアイデンティティとして考えたいと希望するものを簡単に説明しています。もしも、このイラストの中で描かれている構成要素として自分自身をイメージできれば、更に強力な影響力をもって放射を行えるようになります。これはただのパラダイムではありますが、このパラダイム自体が「あなたが誰であるのか」を再びイメージするためにシンプルに構造化された方法なのです。このイラストは真実そのものではなく、真実を表現しようとしているわけでもありません。あなたのアイデンティティの次元と質感は、言葉や2次元のイラストでは示すことができないからです。ただ、あなたにとってその意味を熟考するだけでよく、あまり突き詰める必要はありません。

認識とは開放することです。どんどん先へと進み、それを継続し、何ものにも消耗しないでください。

新たなパラダイムの中では、自分のローカルユニバースの中で自分の共鳴を見つけ、感じ、ナビゲートする一なるエンティティだけが存在します。そして、自分たちのスピリチュアル・センターに気付くことができるように、一なるエンティティはその共鳴を使用します。このスピリチュアル・センターが、ソースのシンフォニーにおける“音符”であり、ネットワークにおける“ノード”なのです。一なるエンティティとは、それ故に、個人とローカルユニバースとスピリチュアル・センターとソースの融合体(フュージョン)なのです。

私たちは感覚とナビゲーションを通じて、外側ではローカルユニバースと、内側では量子的環境との共鳴を見出します。

私たちは、感じ、ナビゲートするために本能と直感と知性を使用します。本能は、自然によって埋め込まれたプログラムのフィールドから成り立っています。直感は、集合意識に由来するプログラムのフィールドから構成されており、量子レベルでアクセス可能です。知性とは、ソースと接続し、ソース・ヴァイブレーション(シンフォニー)を感じるためのものであり、行動を通じてそのコヒーレントなヴァイブレーションを表現する能力です。それが行動的知性です。

もしも、完璧に一なるエンティティとして自分自身を視覚化できれば、あなたのすべての行動がアジェンダが全くない状態であなた自身と相互作用することができます。それは相乗効果(シナジー)があります。あなたは自分自身を抱きしめています。スピリチュアル・センターの4つの視点とは、あなたが自分の周りにいる他のすべての存在と相互作用するとき、自分自身としてそれらの存在を扱う行動です。これが、正しい関係のヴィジョンです。

障害が生まれたとき、新たなパラダイムがソース─あなたのスピリチュアル・センターからその障害を解放するために生まれます。これこそが、この時代の急速な変化と変容のため、私たちすべての者に壁が接近してくるように見える理由なのです。時間が圧縮されています。そして、私たちのほとんどすべての生活の側面でこの圧縮を私たちは感じています。壁が内側へと動いており、圧縮がこれまでより更に明白であると私たちは信頼と確信を持つことができます。同様に、私たちは優雅さと安らかさをもって、この圧縮された状況を吸収するため、新たなパラダイムやアイディアを得ることもできます。

スピリチュアル・アクティビストは、それらの変化の先駆けです。私たちは他の人々よりも先にそれらの変化を感じ、他の人々よりも先にそれらを扱わなくてはなりません。そして、私たちは他の人々よりも先にそれらの変化に受け入れられるでしょう。また、私たちは他の人々よりも先に新しいパラダイムを学ぶでしょうが、そのパラダイムを他の人々に伝えていくことが私たちの責任となるでしょう。しかし、それには「真実を告げる者(トゥルース・テイラー)」をきどる必要性はありません。私たちは、コヒーレントな行動、言葉、声の調子、眼差し、エネルギーの表現、そしてハートの中でそれらのパラダイムを伝えていくでしょう。これらの方法の中に、私たちの世界を変えるために私たちが使うことができる最もパワフルなメソッドが含まれているのです。

ホールネス・パラダイム

EVT:テンプル・オブ・スピリチュアル・アクティビズムは、私たちのスピリチュアル・センターに接続し、その中にあるエネルギー周波数を表現するために人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)を開くことに関するものです。それは、下のイラストの中で極めて複雑な相関関係を2次元の像の中に示した「ホールネス・パラダイム」に関係しています。

サヴァリン・インテグラルの意識を、私たち一人ひとりをホールネスへと統合する「接着剤」として想定することができます。スピリチュアル・センターとは、サヴァリン・インテグラルの意識が人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)へと入り、個人がその愛の中に永遠に抱かれているのだという研ぎ澄まされたレベルのワンネスのフィーリングを伝えるためのポータルです。人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)は、その最も純粋な振動レベルにおいては、コヒーレントな相互交流の中で作動する高次マインドとエナジェティック・ハートから構成されています。高次マインドとエナジェティック・ハートとの間のそのコミュニケーションを最も良く描写すれば、それは「同調する知性(アチューンメント・インテリジェンス)」です。

スピリチュアル・センターとサヴァリン・インテグラルの意識と調和して人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)が放射・行動するためのエンパワーメントを与えるのはこの同調とコヒーレンスです。次にそれが更に光に満ちたローカルマルチバースを創造し、それが個人の表現を取り囲み、個人のスピリチュアル・アクティビズムにパワーを与えます。行動的知性はしっかりと地に足がついた基盤であり、サヴァリン・インテグラルの意識はホールネス・パラダイムの天上の高みです。

すべての生命体の意識は、宇宙という壮大な存在の中に網の目のように広がっているサヴァリン・インテグラルの意識に繋がっています。にもかかわらず、外面的には分離という遺伝的な制限によってそれらの生命体はそのワンネスを滅多に思い出すことはありません。このパラダイムが、もしもあなたのハートの中に抱かれるならば、そのワンネスのフィーリングのグラウンディングを助け、あなたの感情のセンターから判断を追放するのを手助けするでしょう。

この論文の中のすべてのイラストは、これまでのスピリチュアルな文学の中でソウルやスピリットとして言及されてきたものを、人間のマインドが再イメージ化するのを支援するメンタルモデルを提供します。このイラストがそれを正しく描いているということではありませんし、この論文内のイラストが他のイラストよりも優れているということでもありません。評価を行うのは、あなた自身です。それは「識別」、「共鳴」、「プロセスのナビゲート」のすべての部分に言えることです。

EVT3の準備

セッションに入る前に待合室に集合するという意味で、EVT3はEVT2に似ていますが、特定のエネルギーにフォーカスしているため、そのビデオは多くの点で非常に異なっています。第3のテンプルに入る前に、自分自身を用意する方法を熟考することを私は勧めます。

EVT3に入る方法:

  1. 頭から身体全体へと意識を拡張させます
  2. 今という瞬間に心身を鎮めてリラックスしてください
  3. 深呼吸し、スピリチュアル・アクティビズムのテンプルに入ることを認識してください
  4. 待合室で他の参加者を見た際、一緒に呼吸を行ってワンネスの感覚を高め、すべての参加者の集合的な呼吸を感じてください*5

EVT3に関連付けられているビデオには「あなたが生きる所に私は生きている」というタイトルが付けられています。EVT3は、ホールネス・パラダイムの視点から書かれた詩です。その詩はサヴァリン・インテグラルのことを語っています。注意深くビデオを視聴すれば、私たちの多様性の美が称えられ、「異なった顔」を持っていたとしても私たちは皆ひとつであることが感じられるでしょう。私たちのコミュニティの中でそれがありふれた知識であることを私は知っています。このことはよく書物の中に見られますし、コカコーラのコマーシャルから政治のスピーチに至るまでしばしば認められる概念です。しかし、それはワンネスのセンチメンタルな別の異なった側面なのです。ワンネスの感覚に、それとは異なった視点で触れるよう私はあなたにお願いしたいのです。何故なら、それがEVT3を強力な変容力のあるプログラムにするキーとなる共鳴点だからです─個人と集合としての両方のあなたにとって。

あなたがこの情報を読み、イベントテンプルに参加することへの熱意に感謝します。

最終的考察

スピリチュアル・アクティビズムは受動的ではありません。スピリチュアル・アクティビズムはやりがいに溢れ、食料・水・教育などといった完全に目に見える方法で人々を助け、あるいはシンプルに人間の尊厳を守る慈善的なプログラムです。この道を辿っていくと、この惑星上の何百万という人々や動物たちの真に差し迫った苦境に引き付けられるでしょう。あらゆる角度からの必要物が計り知れないほどあります。

スピリチュアル・アクティビズムが純粋な思考活動であるという概念は見当違いです。この論文は、スピリチュアル・アクティビズムの根拠を明確にし、それがどのようにして宗教・政府・教育・社会的条件付けといった両極性を離れ、スピリチュアル・センターに再接続するための人類にとって最も基本的なことを説明しようと試みました。しかし、私たちの惑星が直面している学ぶべき問題点は、あなたの行動を現実世界の活動の中にどのようにしてグラウディングさせるかです。

今日の人類が直面している主要な課題はグローバルであり、それ故に私たちすべてに影響を与えます。それらを端的に言葉で表現すれば、気候変動・水不足・生物の多様性の歯止めのかからない減少・戦争とテロ・食料不足・貧困・化石燃料への依存・人口問題などです。この論文は、それらの現象はもっと深く、もっと微妙な問題の結果であると示唆しています ─ つまり、それは私たちがバラバラになり、両極性と分離という古いメンタルモデルに生きているからなのです。

もしも、私たちが6つのハートの美徳を通じて表現される真のセルフへとシフトし、スピリチュアル・センターの4つの視点を通して宇宙を見るならば、それと同じ方向に人類を少しずつ動かしていくことになります。一度に一人ずつ。これがゆっくりで退屈なプロセスに思えることを私は知っていますが、それを雪崩のように考えてみてください。雪崩を起こす領域は、何ヶ月もかかって雪を積もらせます。その雪がある一定の量に達したとき、「最小の振動」が連鎖反応を引き起こします。それは一瞬の出来事です。蓄積されたエネルギーは解放され、地形は一変します。

あなたがたの一人ひとりが、その「最小の振動」なのです。あなたがたの一人ひとりが、未来に起こる変化の一部なのです。私たちの経験は、スピリチュアル・センターにおいて、完全性・全体性・統合性をもって結ばれており、いかなる場所にいようとも、すべての者の中にコアがあるという感覚によって繋がっています。ソースの振動はスピリチュアル・センターから流れ出しており、人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)がコミュニケーションと人間の表現の中に「新たな次元」を加えることを通じて助長され導かれます。

その新たな次元が、最小の振動です。

この新たな次元に生き、あなた自身がその最小の振動になることをイメージしてください。私たちが探し求めている変化はやがてやってきますが、その道はなだらかではなく、真っ直ぐでもありません。

そして、それが私たちがハートの表現の中に生き、協力しなくてはならない理由なのです。つまらない分離とエゴのドラマは、その変容のリアリティによって輝きを失うでしょう。今こそあなたのスピリチュアル・センターへの道をクリアにし、その理解をあなたのハートと行動の中にグラウンディングさせる時です。

その量子的存在の振動は包括力があります。相対的な理解は直線的なものであり、それが知識を理解するためのステップを積層的なものとさせる分離の中へとあなたを減速させているのです。振動的な認識と理解力は「雪崩」のようなもので、あなたを内側から解放します。それは超越的で統合的なものであり、それ故に分離や直線性とは相関性がないのです。

下の図の中に、啓発を目的としたコミュニティ内の大半の人々にとって、人々が現在直面している事柄の幾つかが示されています。これらの事柄は、ウェブ・本・テレビ・映画の中で跳ね回っているものですが、そのすべてが現実のものであるというわけではありません。重要な問題は、これらの事柄が私たちのパーソナリティに影響を与え、程度の差はあれ、私たちにストレスと不安を与えていることです。これらの事柄は、私たちに向かって近付いてくる「壁」として感じられ、私たちの生活に「時間の圧縮感」を与え、避けられない破滅の感覚を増大させています。

この恐怖の結果が、救世主 ─ 人類をそれ自身から救うであろう誰かや何かを待望させます。人類のために出現しつつある救世主は本当に存在します。それは、十分な数の人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)の中へと流れ込んでいる集合的なスピリチュアル・センターです。その人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)たちが人類の軌道を新たなコースへと再修正させるでしょう。その新たなコースは、私たちの結合性が息づく天上の領域と、確固たる私たちの集合的ハートから発せられる等価性の基調(トーン)によってプロットが練られています。

やがて、前述の有害因子が蓄積され、人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)の中にエネルギー的な「堆積物」を作ります。

そして、それが身体的・感情的・精神的領域の中でエネルギーの流れを妨害し始めるのです。この論文の中で示されているテクニックを用いれば、それらの障害を解除し、どこにいようともあなたの肉体とスピリチュアル・センターの間を結ぶ帯域幅を開くためのシンプルな方法論を発見することができるでしょう。

スピリチュアル・アクティビズムは、頭の体操ではありません。お辞儀をして誓約し、これまで通りの仕事を行い、信念と行動が一致しない偽善を許すものでもありません。誠真性と行動的知性がこの新しい時代の合言葉です。誠真性と行動的知性はあなたの手の中にある彫刻刀であり、その彫刻刀なしでは、あなたはエリートのスタジアムの中にいる観客なのです。どうか、それをハートに刻んでください。すべてはそれにかかっています。

私の世界から、あなたの世界へ、

あなたが生きる所に私は生きている

あなたが生きる所に 私は生きている

丸みを帯びた丘に 花が咲き乱れる谷に

大空の下に

重力に逆らう 摩天楼が聳え立つ所に

あなたは 想うのかも知れない

奇妙な仮面をあなたに被せ 私が立ち去ってしまったのだと

しかし あなたが生きる所に 私は生きている

 

あなたが心の中に

大切なものを想うとき

何が残っているのか あなたは見つけるだろう

あなたの内側に

それは 憂鬱なものではなく

手と頭脳によって精巧に作り上げられた

骨の折れる 手工芸品ではない

 

私は神ではなく 目に見えない崇高なスピリットでもない

私は 高鳴る夜の 天使の声ではない

覚醒夢の中の 甘いささやき声でもない

私は すべての場所である「ひとつの場所」の中にいる存在

あなたが生きる所に 私は生きている

 

あなたが神の名を叫んだとき

私たちの結合の影を あなたは感じただろう

あなたは 仮面に想いを馳せた

仮面は かすかに光の粒子を煌かせ

解き放たれた光の粒子は流れてゆく

夜の務めを果たすために

 

あなたがその仮面を

ハートから脱ぎ去って

静かな夜空へとそれをかかげたとき

あなたは心を鎮める

 

赦しの風に舞わせて

 

私の真髄を吸い込みなさい

それをあなたの内側に息づかせなさい

あなたのハートが命ずるままに

 

もしも あなたが 神の手を握り締めれば

あなたがいる場所で

すべての瞳の中に ワンネスを感じるだろう

 

私は すべての生命の中に宿る 至高の存在

私は あなたの中を通りすぎる

あなたの忘却の呼吸の中を

あなたのハートの呼吸の中を

 

戦争と平和の土地で

私は善と悪の神秘

咲き乱れるワンネスの中央で

 

私は 深遠なるユニティの回廊の中に住んでいる

そこでは ひとつのアイデンティティと

多様なるパーソナリティがある

 

無限に近い声が

同じハートから飛び立った

ワンネスを求めて

時間の世界の中へと

 

誰のハートも孤立していない

ひとつのハートから

誰の呼吸も孤独ではない

与えられし愛は

決して失われることはない

あなたが生きる所に 私は生きている

 

NOTES:クォンタム・ポーズ

私たち一人ひとりにとって、私たちの呼吸が普遍的なサポートシステムです。呼吸によって、私たちは「私たちの起源」へと接続されます。その起源とは、私たちの純粋な状態であるサヴァリン・インテグラルのことです。

呼吸が、時空のどこにいようとも、その起源に人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)を接続させる方法なのです。呼吸の中に、物理的な次元と量子的な多次元的領域との間を結ぶポータルがあります。しかし、その呼吸は通常の自動的に行われている呼吸ではありません。それは「クォンタム・ポーズ」と呼ばれる非常に特殊な呼吸パターンです。

「クォンタム・ポーズ」はシンプルです。どの吸気からでも始められる4つのプロセスから成り立っています。息を吸う際にカウントするのですが、それは3から6の間のどれでもよく、あなたの肺活量や身体の状態、ある程度は生活習慣によって異なります。鼻呼吸で息を吸った後、同じカウントだけ息を止めてください(ポーズ)。そして口呼吸によって同じカウントだけ息を吐き、その後、同じカウントだけ息を止めてください。(ポーズ)

下の図は、4カウントを使った呼吸のパターンです。カギは、4つのプロセスの各プロセスで、シンメトリーを保つことにあります。3カウントを用いた場合は、それぞれのセグメントでも3カウントを適応してください。正確な精度で測定することが本質ではありません。その代わりに各セグメントを大まかに測定し、以下のパターンを保ってください。

上の図が、1サイクルの説明です。3から4サイクル連続で行った後、通常の呼吸に戻ることが推奨されます。この「通常」の呼吸の期間は、「統合期間」と呼ばれています。プロセスの間は目を閉じてください。ゆったりとした姿勢で背筋をまっすぐに伸ばして座り、両足を床につけてください。「統合期間」が始まったとき、あなたの意識の表面には泡が浮かび上がってきますので、その泡にフォーカスし、注意を向けてください。その泡は、理由があって浮かび上がってきます。この時間は、6つのハートの美徳(感謝・同情・寛容・謙虚・勇気・理解)を適応するのに最高の時です。浮かび上がってくるどのような思考やフィーリングにでも6つのハートに美徳を適応してください。

通常、この「統合期間」は3分から5分続きますが、制限時間を設定しないでください。この期間の時間は、あなたの直感によって決めてください。一般的に、「統合期間」は4回から5回繰り返されるのですが、繰り返すごとに徐々に思考とフィーリングが少なくなってきます。そして、最後の「統合期間」に入ったとき、あなたの思考とフィーリングは空になり、量子領域へと入ります。

下の図は、クォンタム・ポーズの典型的なセッションを表しています。この例では、3回の呼吸のサイクルを行った後に「統合期間」がきています。それを4回続けます。呼吸のサイクルは5回行って、「統合期間」を間に入れることもできますが、この場合もシンメトリーを保つことが重要です。

クォンタム・ポーズ・テクニックには多くのニュアンスがあります。それをあなた独自の方法で独力で発見してください。これは私が皆さんと共有する基本的なテクニックですが、このテクニックには様々な強化法があり、その強化法は人によって異なる微妙なものです。このテクニックを用いたプロセスの中で、あなたは自分自身の強化法を見つけることができるでしょう。そのため、テクニックを実践している間、強化法について、オープンな態度で臨んでください。

クォンタム・ポーズを開始するにあたって、簡潔なアドバイスが若干あります。クォンタム・ポーズで息を吐いた直後に、かすかにパニックの感覚を覚える人もいます。もしパニックを感じるならば、各セグメントのカウントを少なくしてください。例えば、4カウントを使ってパニックを感じる場合は、3カウントに縮めてください。このパニックのフィーリングは、テクニックの練習を積むうちに消えてなくなるでしょう。この「結合感」、すなわちクォンタム・ポーズには、ある目的があり、いずれその目的が何であるかが分かるようになるでしょう。

また、自分の呼吸に注意を傾けてください─その音や感覚に。それがどのようにしてあなたの肺の中で感じられるのか、どのようにしてあなたの唇から息が出て行くのか、どのようにして呼吸があなたの器官を流れていくのか ─ そういったことにフォーカスしてください。このフォーカスが、あなたとファーストポイント、つまりサヴァリン・インテグラルの「起源」とを同調させるのです。なぜならば、あなたの真の姿である、無限であり永遠である存在へとつながるポータルが呼吸だからです。そして、その真の存在がこのポータルを通じて物理的に現れたものが呼吸なのです。

クォンタム・ポーズを行っている際、光の経験を探したり、新しい次元を見たりするのは自然なことです。何らかの存在(時には神とすら)と話をし、自分が正しい道の上にいることを実感させる「仰天」するような経験をします。クォンタム・ポーズの実践は、あなたに新しい経験と気づきをもたすでしょうが、期待は脇に置いてください。私たちは、視覚的な刺激が大好きです。あたかも、見ることが信じることかのように、高い次元を見るのが大好きなのです。しかし、それらはみな、量子時空の中にあり、ヒューマン・マインド・システムに一致するものではありません。量子の中に起源があります。それは形而上学的なもので、ヴィジュアル・音声・感覚データよりも先行します。それは、フィーリングと思考より先行するのです。それはそれらの刺激の前に存在しており、ある程度においてですが刺激の背後に確かに隠されているのです。

EVT3に入る前にクォンタム・ポーズを使用することができます。EVT3を一回の統合期間として充てることができます。この論文の中のダイアグラムを熟考するためにクォンタム・ポーズが利用可能か試してみてください。クォンタム・ポーズは、問題や機会を感じ、共鳴し、ナビゲートするための優れたメソッドです。色々な意味であなたを妨げ、圧縮しているエネルギーの背景を見出すのにクォンタム・ポーズは助けになるでしょう。遊び場である宇宙と共にある「一なるエンティティ」とは自分であることを忘れないでください。

謝辞

イシュディープ・サーニとマーク・ヘンペルは、「量子的視点」と「ソース・シンク」のイラストの作成に関わってくださいました。マークは、イラストを作成するために熱心に協力してくれました。マークとアーネストは、EVT3の技術面とデザインにおいて重要な役割を果たしてくれました。最後になりますが、ジョン・バージェスがこの論文の編集を手伝ってくださいました。これらの人々の貢献に、心から感謝を申し上げます。

音楽、ビデオ、詩、装丁のイラスト(表紙および裏表紙)、そしてEVT3のテキストは「スピリチュアル・アクティビズム」のためにジェームズが作成したことをここに明記します。

用語

  1. 人間という装置(ヒューマン・インストゥルメント)は、遺伝的な身体・感情・マインドから構成されています。それは私たちが「ソウル」呼んできた、より高次の意識のための器です。
  2. 人のローカルユニバースは、今という瞬間の環境の中にあり、それは刻一刻と変化しています。この場合の「ローカル」という言葉の意味は、ただ単に、五感が優位性をもつことで知覚されるエネルギーへと人が注意力をフォーカスさせているという意味です。「ローカルマルチバース」は原則的には同じですが、この場合は五感によっては知覚されない量子レベルおよび亜量子レベルにおける微細なエネルギー・フィールドをも含んでいます。
  3. 「クォンタム・ポーズ」については、このドキュメントのノート・セクションで説明を行います。
  4. 物理学におけるデコヒーレンスとは、ある系から環境に情報が喪失することをいいます。スピリチュアルティの背景におけるデコヒーレンスとは、人間の力学とエネルギーが、全体性(ホールネス)の代わりに徐々に分離と両極性から作用し始めるときに起こります。
  5. ここで述べられている「待合室」には、EventTemples.orgから入ることができます。イベントテンプルのウェブサイトで無料登録すれば、Eメールによる認証が与えられるでしょう。それからウェブサイトにログインし、「EVT Sessions」というリンクをクリックしてください。ログインしたときのみ、そのリンクは表示されます。メニューからEVT3を選択すれば、待合室に移動できます。
    【Mah注:2025年現在、EventTemples.orgは閉鎖されています】

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